ソムリエのワインブログ

ソムリエがワインの基本的な楽しみ方、マナー、おススメのワインを紹介いたします。

ワインの保管方法①

こんにちは、福岡在住ソムリエの中村です。

ブドウの基本品種の説明が途中なのですが(^-^;

 

今回はワインの保管方法についてお話ししたいと思います。

後々必ずアップいたします・・・( 一一)

ワインの保管

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ワインの瓶は寝かせないのが常識

ワインは、直射日光や紫外線に当たると変色します。また急激な温度変化にかなり弱く品質が劣化してしまいます。特に温度が高い状態から低い状態になる時が危険です。

酸素を液体に取り込んでしまい急激に酸化が進んでしまうのです。

 

また高温になると、果物が焼けたような香りになり、(リンゴやバナナなどが焼けたような香り)ワイン熱膨張により、コルクからワインが吹きこぼれてしまいます。

当然その間からも空気が入り酸化がどんどん進んでいくのです。

 

ワインのボトルを立てておくとコルクと液面の間に隙間ができるので、コルクが乾燥してしまう。乾燥したコルクは弾力性を失い密閉する力が弱くなり、酸素が瓶の中に入りやすい状態になります。

ボトルを寝かせるのは【コルクを乾燥させないため】というふうに理解されています。

 

しかし、ボトルを立てて置いたとすると、液面上部に少し隙間ができます。

あのスペースの湿度は実際には95%以上あるはずなのです。

となると保存の場合は、立てて置いても全く問題ありません。重要なのは保管する室内の湿度なのです。

 

むしろ寝かせて長期保存した場合は、コルクが液面に触れる状態がずっと続くので、液体の中で溶け始めてもろくなってしまいます

 

ボロボロになったコルクを抜栓するのはかなり面倒なはずです。

私も何度も経験がありますが毎回気が張ります(^-^;

できればボロボロのコルクは抜きたくないです・・。

 

家庭で保管する場合はもちろんワインセラーがいいと思います。

お持ちではない方は、温度変化の少ない冷蔵庫の野菜室をオススメします。その際に新聞紙でくるんで保管すると、温度変化とまわりの食材の香りも防げます。

 

保管が悪いワイン

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酸化が進みすぎると色が褐色を帯びてきます。香りや味わいにも不快感を伴います。

若いヴィンテージのワインを飲む際に茶色の色合いが混ざっていた場合は要注意です。

 

香りは果実の腐敗臭、味わいは舌を刺すような酸味不快な苦みなどが、チェックポイントです。そのようなワインに遭遇した場合はそこのお店で買うことを控えたほうがいいと思います。

 

よくある質問で、キャップシールを取ったときに、瓶口にカビが生えていたけど大丈夫なの?という質問がありますが、それほど問題ないです。湿度がいい状態で保管されていたことを示すので、コルクにとってもいい状態なのです。

むしろからからに乾燥しているコルクの方が、ワインはおかしな状態になりやすいわけです。

 

 

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